手取川七ヶ用水土地改良区は、手取川の水の恵みを人々の農業やくらしに役立てています。
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水利施設総合管理システムの構成
事業の背景
手取川右岸に広がる扇状地においては、県都金沢に近接しているという立地条件から都市化が著しく、また近年、営農形態が多様化してきたことにより、土地改良区が管理する用排水施設での利水及び治水体系に変化が生じています。これらの現状から、かんがい排水事業、用排水施設整備事業等による水路改修を施工し、安定した水管理が求められました。
手取川七ヶ用水土地改良区の管理する農業用排水施設は広域(水路延長140、主要分水工 22)であり、地域社会(2市3町)における公共的管理の必要性が高まっていました。
水の安定供給と迅速な維持監理の必要性から、取入門、分水工及び堰上水門の遠方操作システム(TM/TC)を導入。 集中管理することにより、農業用水の合理的な分配と降雨時の排水による溢水被害の未然防止等、総合的な用排水管理を実施。 水管理の合理化とスムーズな維持管理を目的としました。
水利施設総合管理の概要
新時代の用排水管理を、水利施設総合管理システムの導入により実現し、地域の皆様へ安心と安定を供給しています。今回導入の用排水シミュレーションにより、地区内での溢水被害(頻度、被害面積)が減少しました。
水利施設総合管理システムの導入効果
手取川七ヶ用水土地改良区は、時代に即した用排水の管理を、水利施設総合管理システム導入により実現し、地域の皆様に「安心」と「安定」を供給しています。
社会貢献の寄与
・遠隔制御により、迅速かつ正確な水門監視、制御が可能になりました。
・防災システムとして2市2町の地域住民の生命、財産が守られました。
・未然に水害防止を図るなど、安全管理の徹底が可能となりました。
・安定した農業用水の供給ができました。
・地図情報システムにより受益地の皆様に的確な情報提供が可能となりました。
・水を有効利用した環境にやさしい小水力発電設備の遠隔監視システム。
・水質センシングシステムの導入に対応できる拡張型システム。